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京都精華大学の次期学長に決まった徳島市出身の漫画家竹宮惠子(たけみやけいこ)さん   2013/12/8 11:41
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京都精華大学の次期学長に決まった徳島市出身の漫画家竹宮惠子(たけみやけいこ)さん 日本初のマンガ学部開設で知られる京都精華大学(京都市)の学長に2014年度から就任することが7日の理事会で承認された。「漫画家学長」の誕生は初めてで、全国的にも極めて異例。「まさか自分が学長になるとは想像もしていなかった」と驚く一方、「任された以上は自由な発想で新たな試みにも挑戦したい」と意欲を見せる。

 城東高校3年生だった1968年、「リンゴの罪」でデビュー。「風と木の詩(うた)」や「地球(テラ)へ…」などの代表作を次々と発表して一時代を築いた。同大マンガ学科(2006年度から学部)の教授に就任したのは00年4月、「50歳を節目に後進の育成にも力を入れたい」との思いからだった。

 08年度から4年間、学部長を務めた。「教員は漫画家や編集の実務者ばかりなので、大学の発想に縛られない取り組みができた」と振り返る。複数の教員が授業を共同担当する試みもその一つ。「授業内容をオープンにし、共通認識を持って学生に指導できる。来年度からは他の学部にも当てはめられるか試してみたい」と話す。

 学長就任後もマンガ学部で指導を続ける。「卒業後、ストーリー漫画以外でも収入を得られるように」と、医療専門書などに漫画を取り入れる手法を学ぶ授業も導入する。

 20歳で徳島を離れて43年。「都会と比べ、昔の風景が残っている徳島に帰るたびに心が落ち着く」と古里への愛着を語る。次代を担う漫画家が徳島から出ることも強く願う。「漫画家になるには漫画を読んでいるだけではだめ。若いころからいろいろな本を読み、絵画を見て、表現の幅を身に付けてほしい」とアドバイスした。

 63歳。福岡県朝倉市で妹夫婦と3人暮らし。