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ウルトラマラソン大会を計画している阿南市のNPO代表高鶴覚(こうづるさとる)さん   2014/1/3 11:06
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ウルトラマラソン大会を計画している阿南市のNPO代表高鶴覚(こうづるさとる)さん 2013年2月に阿南市の事業者らとNPO「阿南未来創造社」を設立し、市の観光開発を通じた活性化策を企画提案してきた。室戸阿南海岸国定公園が6月に指定50周年を迎えるのを前に持ち上がったのが、阿南市と高知県室戸市間の115キロを走るウルトラマラソン大会の構想。「徳島、高知両県をつないで四国東南部を盛り上げたい」と話す。

 国定公園内には豊かな自然が残り、沿道から望む太平洋の絶景は県南の誇り。2県をまたぐマラソン大会は全国でも異例だが「恒例行事にするため、大会名に『第1回』と記したい」と思いをめぐらせる。

 阿南市福井町で老舗の瓦工事業を兄と営んでいる。大学を卒業後、都会への憧れから大阪市内で化学素材製造メーカーに就職したが、27歳で帰郷。翌年、阿南商工会議所青年部の活動に深く関わったことが地元の良さを見つめ直すきっかけとなった。

 32歳の時に開かれた東四国国体では、市特産の土産品を県外からの参加者に贈ろうと、瓦を使った記念品を2千個作った。「阿南でつくった思い出を忘れないでほしい」との思いからで、製作の中心となってメンバーを盛り上げた。

 近年、市の人口は年間400人前後減り続けている。息子2人も県外で働く。市外に出て行く若者に理由を聞けば、答えは決まって「阿南には何もないから」。それでも「いつか古里に戻って来てくれるはず」と、地道な活動で市の魅力を発信し続ける。同市那賀川町今津浦で妻と暮らす。52歳。