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第60回記念徳島駅伝で3年連続32度目Vに導いた鳴門市監督市橋賢治(いちはしけんじ)さん   2014/1/7 10:18
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第60回記念徳島駅伝で3年連続32度目Vに導いた鳴門市監督市橋賢治(いちはしけんじ)さん 3連覇のゴールにアンカーが飛び込んだ瞬間、満面に笑みが広がった。前回の9分12秒差を上回る12分49秒差の大勝。「記念大会で勝てたのが何よりうれしい。戦力が充実し、全員が力を出し切ってつかんだ勝利」。常勝チームを率いる指揮官の言葉には選手一人一人を思いやる気持ちがにじみ出る。

 初采配を振った2011年の第57回。頼みの実業団選手が不振に終わりライバル・徳島に完全優勝を許した。「若手強化の必要性を痛感した」と振り返る。それ以来、監督を務める鳴門高陸上部の選手を地道に育て、鳴門市チームに送り込んできた。教え子たちは卒業後も競技を続け、部員とともに区間賞などの活躍で勝利を支えた。
 徳島駅伝には大麻中2年から出場。第45回大会までの20年間で13度の優勝を経験した。忘れられないのが26歳で迎えた第38回大会。「鳴門で長く頑張ってくれた」と当時の監督から初めてアンカーを任され、完全Vのゴールテープを切らせてもらった。「励みになった。また頑張ろうと力が湧いてきたのを覚えている」。現役時代は故障に苦しんだが35歳まで競技を続け、31歳で中距離種目の自己記録も更新した。

 好きな言葉は「甘えず、腐らず、諦めず」。故障やスランプで伸び悩む選手には特に親身になって声を掛け励まし続けるのが身上。「選手たちが力を出して喜ぶ姿を見るのが一番うれしい」。寝ても起きても選手を思う人情家は4連覇に向け、早速頭を悩ませる。鳴門市大麻町。48歳。独身。