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徳島地検で初の女性検事正になった安東美和子(あんどうみわこ)さん   2014/1/16 09:50
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徳島地検で初の女性検事正になった安東美和子(あんどうみわこ)さん 「女性」であることはあまり意識していない。検察の仕事に男女は関係ないと考えるからだ。しかも、検事1847人(2013年3月末時点)のうち女性は377人と増加傾向にあり、女性検事正は現在3人。「申し訳ないけれど、ニュース価値はもうないんじゃないの?」と笑う。

 高校時代、松本清張の「波の塔」に登場する特捜検事に憧れた。東京大学に進学後、元東大学長で刑法学者の故平野龍一氏から「検事になりなさい」と助言を受けたこともあり、犯罪と向き合い、更生保護を考える検察の仕事に魅力を感じた。

 原点は、任官2年目に担当した無銭宿泊事件。否認する容疑者の弁解を聞き、知人や元勤務先で弁解に根拠がないことを裏付けした。それらをぶつけると容疑者は認め、20枚ほどの供述調書を作った。先輩検事に「この事件でそんなに」と言われるほどの長文の調書だったが、容疑者は「私の気持ちをよう分かってくれました。ありがとうございました」と号泣した。

 「弁解に丁寧に耳を傾け、一つ一つ証拠を収集し、それに基づいて取り調べる、という捜査の基本を教えてくれた事件」と振り返る。

 休日には食べ歩きや温泉を楽しみ、地検の連で参加する夏の阿波踊りに向けた体力づくりにも励むつもり。異動が発令され、列車で徳島入りした時、山の上に虹が懸かる美しい景色に感動した。「山紫水明の地やなあという印象」と、大阪府出身らしく関西弁がこぼれた。