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東日本大震災の被災者を招いたフォーラムを鳴門市で開く乾幸太郎(いぬいこうたろう)さん   2014/3/7 09:35
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東日本大震災の被災者を招いたフォーラムを鳴門市で開く乾幸太郎(いぬいこうたろう)さん 「災害時に助け合えるつながりが生まれてほしい」。9日、鳴門市文化会館で開く「被災地を思い、被災地に学ぶフォーラム in 徳島」を前に、熱い思いを語る。有志による実行委員会を立ち上げ、東日本大震災の被災者を招く準備などに奔走。「民間こそ、規則や管轄に縛られない支援ができる。徳島でできることを考えたい」

 徳島市の青果卸会社を離職後、2011年8月から1カ月間、個人で宮城県南三陸町に入り、がれきの処理をした。強い意志があったわけではなく「ただ、今しかできないことをしたいと思ったから」。軽い気持ちで足を踏み入れた被災地で、悲惨な光景を目にし、当たり前の生活を失うことの怖さを知る。「現状を見た自分が何かしなければ」との思いが湧いた。

 帰県して1年後、ボランティア仲間が企画したフォーラムが全国各地で開かれていることを知り、飛び付いた。未来の子どもたちのためでもあったが、自分自身が震災の全容を知りたいとの思いが強かった。運営資金を集めるため、一人であいさつ回りをし、時には会議室で初対面の団体に、時には居酒屋で外国人にフォーラムの意義を説明。支援の輪が広がり、市内最大会場での開催にこぎ着けた。

 催しを運営するのは初めてで「前の自分には想像もできなかった」。持ち前の人懐っこさで、20~70代のメンバーを束ねる。被災地のことを忘れないようにと自戒を込め、仲間の寄せ書き入りのヘルメットを部屋に飾る。鳴門市鳴門町三ツ石。26歳。