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とくしまマラソン2014で男子総合優勝した川内優輝(かわうちゆうき)さん   2014/4/21 10:08
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とくしまマラソン2014で男子総合優勝した川内優輝(かわうちゆうき)さん 苦悶の表情を浮かべたゴールシーンとは対照的に、表彰式では胸元の金メダルを見て晴れやかにほほ笑んだ。「多くの人のもてなしに励まされ、楽しいレースだった。徳島への思い入れが強くなった」。3~6月まで16週連続でレースに臨む異色の公務員ランナーは初めて訪れた徳島の地で温かな心に触れ、感激しきりだった。

 2011年の世界選手権代表選考を兼ねた東京マラソンで2時間8分37秒をマークして日本勢1位の3位に入った。実業団に所属しないランナーが国内トップ級を抑えて代表入りを決め、一躍時の人となった。

 陸上をしていた母の影響で小学1年から走り始め、一緒に各地のマラソン大会を巡る少年時代を過ごした。高校では練習しすぎて故障に苦しんだ経験から「実業団ではオーバーワークに陥る」と09年の学習院大卒業後は市民ランナーの道を選んだ。

 地元の埼玉県職員として高校(定時制)の事務をしながら走り込む。練習では距離を積まずに実戦を増やして勝負勘を磨いてきた。実業団勢が年数回しか走らないマラソンを13年は11大会に出て5勝。大学4年時の初マラソンで出した2時間19分26秒を2年で10分以上短縮するなど伸びしろは計り知れず、今秋のアジア大会代表の座もつかんだ。

 全国を巡る中、ご当地名物を味わうのが楽しみといい、優勝賞品が徳島ラーメンと分かると「麺類は大好物」と目尻を下げた。レース後、早速2軒をはしごし、特盛りをぺろりと平らげた。埼玉県久喜市で母と弟と暮らす。27歳。