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県小学校長会長に就いた桑原義則(くわはらよしのり)さん   2014/4/24 10:28
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県小学校長会長に就いた桑原義則(くわはらよしのり)さん 「こうちょうしつ くわはらこうちょうせんせい やさしいよ」。勤務校である千松小学校の校長室のドアには、児童が画用紙に書いた「表札」が張られている。「優しい先生なのかもしれませんね」。表札に描かれている笑顔の似顔絵と同じように、表情を緩ませた。

 徳島県内の小学校長186人でつくる県小学校長会のまとめ役に就いた。「にこにこしながら学校に来て、生き生きと学習し、またにこにこして家へ帰っていく。そんな子どもたちをどの小学校でも、もっともっと増やしていきたい」。平易で柔らかな言葉に人柄がにじむ。

 「愛情を持って育てると子どもは確実に育つ。成長が見えると、先生はうれしくなってまた指導に力を入れる。今度は子どもに学ぶ喜びが出てくる。また先生はうれしくなって…。そんなふうに相乗効果がつながっていくのが理想です」

 教育への情熱の原点は、教育実習時の一つの体験にある。藤棚の下で行った、日なたと日陰を教える理科の授業。藤棚の隙間から差した一筋の光が児童の目をぽっかりと照らした。「先生、目の上に小さな日なたがあるよ」。豊かな感性で感動をそのまま表現する子どもの姿に、教える楽しさとやりがいを感じた。

 校長になった今は、児童と直接向き合う時間は少なくなった。その代わり、教諭らが日々の子どもたちとの触れ合いの中で感じた喜びや満足感を話してくれる。そのことが何よりもうれしく、「校長冥利に尽きる」と言う。

 休日は家庭菜園で野菜作りに精を出す。「神戸に住む孫に送ってやるために、無農薬で作っています」。徳島市南島田町4で母、妻、次女と4人暮らし。59歳。