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フットサル徳島RAPAZの強化責任者に就任した前田喜史(まえだよしふみ)さん   2014/5/6 13:28
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フットサル徳島RAPAZの強化責任者に就任した前田喜史(まえだよしふみ)さん 日本のフットサル界で名前を知らない人はいないほどの実力者。3月に現役を引退し、有力チームからフロント入りの打診もあった。しかし、悩んだ末に出した結論は徳島に行くことだった。

 決め手は、徳島RAPAZ(ラパス)の吉岡寿幸代表の熱意。何度も東京に足を運んで「国内トップのFリーグチームを四国に誕生させたい」と熱く語る姿に共感した。「自分にとっても新たな挑戦で、とてもやりがいを感じる」と話す。

 東京生まれ。小学2年でサッカーを始め、高校卒業後にブラジルへ渡りプロを目指した。だが2年後に膝を故障して帰国。リハビリとして始めたフットサルに活路を見いだした。ワールドカップに2回出場し、Fリーグでは強豪・名古屋オーシャンズの主力で5連覇を果たすなど長年、国内トップ選手として活躍した。

 4月からチームに合流し、選手と一緒にボールを追い掛けながら指導する。求めるレベルは高く、練習は厳しい。「少しずつだが、アマチュアの顔から変わってきた」と手応えを感じている。

 チーム強化とともに力を入れるのがフットサルの普及。7日から自身の名前を付けた「ヨシ・フットサルアカデミー」を徳島市で開講する。「瞬間の判断力を養えるので、サッカー選手の育成にも役立つ」と言う。国際試合で培った技術を全て子どもたちに伝えるつもりだ。

 吉岡代表の紹介で一軒家を借り、妻と2人の子どもと新天地での生活を始めた。初めての徳島に不安もあったが、東京にいたときはフットサルに全く興味を示さなかった6歳の長男が最近、ボールを蹴り始めた。「何だか、少し安心しました」と目を細めた。石井町高原。37歳。