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創立50年目を迎えた県日中友好協会長生田治夫(いくたはるお)さん   2014/5/17 10:08
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創立50年目を迎えた県日中友好協会長生田治夫(いくたはるお)さん 「日中友好の懸け橋になろうと歴代会員がいろんな交流事業に取り組み、受け継いできたからこそ今がある」。1965年の協会創立から半世紀の歩みを感慨深げに振り返る。

 中国に関心を持つようになったのは、38年間の中学校教員生活を終えた98年。内モンゴル自治区に日本語教室を開設する県内支援組織に加わり、教室を要望した徳島市出身の中国残留孤児・烏雲(うゆん)さんに出会ったのがきっかけだった。「貧しい子に就学援助をするなど、烏雲さんの姿勢は教育に関わった者として学ぶ点が多かった」

 支援組織の事務局長として寄付金集めに奔走。同年、協会に入り、2009年に6代目会長に就いた。日本語教室の生徒を徳島に招く県労働者福祉協議会の事業では調整役を務める。今年4月からは2回目の奨学基金集めを始めるなど、今も烏雲さんとの結び付きは強い。

 入会後16年間で30回余り中国へ渡った。現地の人から「最初に会ったときは知人、2回目から朋友(ほうゆう)」とよく言われる。「非常に親しみを持って接してくれる」と、中国人への愛着は年々深まるばかりだ。

 徳島で暮らす中国人も大切にしている。昨年10月に初めて開いた留学生との意見交換会では、アルバイトをしないと生活が苦しい実情を耳にし、「もっと触れ合いの機会を増やしたい」と気持ちを新たにする。

 日中関係悪化には「そればかり考えていては活動できない」と困惑しつつ、中国語の言葉「恕(じょ)」を大事にしている。思いやりや許すという意味で、「日本人、中国人ともに広い心でもっと交流が進めば」と話す。

 趣味は写真。中国に出向いたときもシャッターを押し続けている。徳島市内で妻と2人暮らし。76歳。