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NYで藍染体験会を成功させた渡邉健太(わたなべけんた)さん   2014/5/31 11:14
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NYで藍染体験会を成功させた渡邉健太(わたなべけんた)さん 「本物のジャパンブルーの魅力をニューヨーカーに伝えることができた」。米ニューヨークで藍染体験会を成功させ、充実感を漂わせる。上板町産のすくもを使った本格的な藍染には、ニューヨーカーも夢中になった。

 藍文化の継承を目的に、上板町地域おこし協力隊のメンバーとして2012年から活動。その経験を生かし、葉藍がすくもになる過程も映像で紹介した。「化学染料ではないのに、なぜこんなに美しい青色に染まるのか不思議だったようだ。やはり、藍染は時代や国を超えて訴えかける力がある」。体験会で使った染液は帰国した今もまだ使用できる状態。日本から手入れの仕方をメールで指示し、染液の効果を維持させている。

 山形県出身。「高校球児時代のユニホームが青だったことが、藍染への愛着につながったのかな」と笑う。貿易会社で勤めていた時、たまたま立ち寄った東京都内の藍染工房で上板町産の阿波藍を目にした。深みのある青に「全身の血が逆流するほどの衝撃」を受け、地域おこし協力隊に応募した。

 着任後、同僚の楮(かじ)覚郎(かくお)さん(25)と藍染アーティストユニット「BUAISOU.(ぶあいそう)」を結成。栽培から染色まで一貫して行い、各地で阿波藍をPRしてきた。ニューヨークへ行ったのもその一環だ。渡米中の藍の手入れは楮さんが受け持ってくれた。

 寝ても覚めても考えるのは藍染のことばかり。協力隊の任期は15年3月までだが、楮さんらと一緒に藍染を続けていくつもりだ。「今後も何かの形で上板町に恩返ししたい」

 上板町引野の一軒家で知人と2人暮らし。28歳。