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徳島観光ビジネス活性化研究会のアドバイザーに就いた岩井敏久(いわいとしひさ)さん   2014/6/19 11:43
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徳島観光ビジネス活性化研究会のアドバイザーに就いた岩井敏久(いわいとしひさ)さん 「徳島の観光振興に携わる機会を再び得られて本当にうれしい」と声を弾ませる。旅行業界最大手のJTBから徳島県観光協会に出向し、2002年から4年間、アスティとくしま館長を務めた。その後、堺市参事に転身。堺を観光都市に育て上げた実績が買われ、徳島経済研究所が立ち上げた研究会のアドバイザーに招かれた。

 就任が決まってすぐ、県内の新たな観光資源として期待がかかる欧風産直市「とくしまマルシェ」を訪ねた。担当者から出店者が自らの生産物に寄せる思いを聞き、一つ一つの商品が持つ物語に引きつけられた。マルシェと出店者の農場訪問を組み合わせたツアーもひらめいた。「お金をかけなくても、知恵と工夫でいくらでも大きく育てられる。これが観光産業の醍醐味です」と笑顔を見せる。

 アイデアマンとして鳴らしたJTB時代。湯村温泉(兵庫県)の足湯や、白良浜(和歌山県)とハワイ・ワイキキビーチの友好姉妹浜提携をプロデュースし、活性化に大きく貢献した。

 06年からは堺市の参事として、地元の老舗や古刹を生かした着地型観光商品づくりに奔走。電話1本で堺観光の全てに対応できるワンストップ窓口を整え、「堺モデル」として旅行関連業者や全国の自治体から注目を集めた。

 アドバイザーを務める研究会では、官民一体となって取り組みが遅れているとされる徳島の観光振興策について考え、提言していく。「観光振興の肝は官民の連携。互いの意見に耳を傾け、融合させていくことが何より大切だ。一つの価値観にとらわれることなく、多様な視点から徳島の観光を考える場になれば」と意欲的だ。

 研究会出席のたびに自宅のある大阪府泉佐野市から徳島を訪れる。「徳島の友人たちが『お帰り』と迎えてくれるのがうれしくて」。66歳。