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鳴門市農業委員会で県内初の女性会長となった谷口清美(たにぐちきよみ)さん   2014/7/27 09:27
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鳴門市農業委員会で県内初の女性会長となった谷口清美(たにぐちきよみ)さん 「女性目線で委員会活動に取り組み、活性化していきたい」。25日の就任あいさつで、鳴門市の農業委員約30人に訴えた。当初の原稿にはなかった言葉だが、即席で付け加えた。「私が選ばれたからには必要だと思って」。女性ならではの気配りとコミュニケーション力を生かす農業委活動を、早くも思い描く。

 夫や娘夫婦と一緒にレンコン、コメの生産に励む。その傍ら、地域の女性農業者のリーダー役を担ってきたのは衆目の一致するところだ。1996年、県内農家の女性として初めて農業者年金に加入し、女性の地位向上に弾みを付けた。JA堀江と、合併後のJA徳島北では女性部長を7年務め、レンコン茶の特産化を先導した。

 後継者不足が深刻な地域農業の行く末を案じている。農業委会長として、いの一番に取り組みたいのが「婚活」だという。「まじめで一生懸命な若い農家ほど結婚相手が見つかりにくい。こんな現状を何とかしたい」と旗振りに意欲を見せる。

 耕作放棄地の拡大、サルやイノシシ、ミドリガメによる食害の増加など、他にも難題が横たわる。「地元の問題は地元で議論し、解決しなければ」。地方にある農業委員会の意義を強調し、政府が閣議決定した見直しの動きにはけん制球を投げた。

 モットーは母校の城北高校が校是とする「為せば成る」。「今は分からないことばかり。掘り下げて勉強し、市の農業発展のために全力を傾けたい」。謙虚に、柔和な表情を引き締める。旅行と映画観賞が趣味。3人の娘がいて、秋に6人目の孫ができるのを心待ちにしている。鳴門市大麻町池谷。59歳。