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NPBガールズトーナメントで優勝した徳島県選抜の監督山田有璃(やまだゆり)さん   2014/8/23 13:34
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NPBガールズトーナメントで優勝した徳島県選抜の監督山田有璃(やまだゆり)さん プレー経験のない就任2年目の女性指揮官がチームを全国の頂点に導いた。参加36チームの監督はベテラン男性がほとんど。「日本で一番実力はないけど運はある監督」と笑う。

 12日から5日間、東京都内で行われた軟式野球の女子学童チーム日本一を決めるNPBガールズトーナメント。5試合を勝ち抜き、準決勝で敗れた昨年の雪辱を果たした。「子どもたちの成長がうれしかった。優勝の瞬間は思わず涙が出た」。選手らに胴上げされ、喜びに浸った。

 阿波中、徳島商高でソフトボールに打ち込んだが、軟式野球は未経験。父親がスポーツ少年団の監督をしている縁で昨年、県軟式野球連盟から監督就任を打診された。「不安はあるけど頼まれたことは断りたくない」と引き受けた。

 男性ベテランコーチ2人の助言を得ながら采配を振るった。走塁を軸にした戦いを基本戦術に据え、決勝では五回に6盗塁を絡めて決勝点を奪った。「昨年はコーチに頼り切りだったけど、今年は自分の考えも言えるようになった」と自身の成長も感じている。

 ナット製造の西精工(徳島市)に勤務し、納期管理や工場案内を担当する傍ら、野球部のマネジャーを務める。女子学童の試合のため、急に仕事を休まなければならないこともあったが「職場の理解に支えられた」と感謝を忘れない。

 身長150センチ。「選手たちと変わらないので、よく『監督はどこ』と探される」と苦笑いする。趣味は年1回の海外旅行。阿波市阿波町北柴生で父母と3人暮らし。27歳。