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徳島県農業会議の会長に就任寺井正邇(てらいしょうじ)さん   2014/8/28 09:46
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徳島県農業会議の会長に就任寺井正邇(てらいしょうじ)さん 農業現場の声を行政に届けたり、農業委員会の活動を支援したりする各都道府県の農業会議。徳島県の会長に就任し、「私の役割は農地の番人。開発や耕作放棄地の増加で荒れていくのは残念でならない。農業委員会と連携しながら農地を、地域を守っていきたい」と抱負を語る。
 
 阿波市土成町で葉タバコ農家の長男として生まれ、幼いころから「農業をせないかん」と言われて育った。祖父、父と同じ徳島農業高校(現・城西高校)から東京農大へ。卒業後すぐに就農した。2007年に県議となり、現在2期目。「農業の大変さを実体験しているし、一生懸命やっているのに報われない農家の実情も知っている」。それだけに、農家を応援したいという気持ちは人一倍強い。
 
 最近、気掛かりなのは政府が新たな成長戦略に盛り込んだ農業改革。企業参入を促す内容には「大規模化、効率化によって安い農産物が出回れば、農家への影響は避けられない」。農業委員の公選制を廃止し、委員数を半分程度にすることにも「農業委員は現場の実情を知り、農地のパトロールや放棄地対策など大切な役割を担っているのになぜ」と懐疑の目を向ける。
 
 環太平洋連携協定(TPP)の交渉が行われる中、農政の最重要課題の一つが国際競争力の強化だ。「産地同士で足を引っ張り合うのではなく、一つになり、安定して輸出できる体制づくりが必要だ」と提言する。
 
 趣味は映画観賞。「千円のシニア料金で見られるようになったのがうれしい」と笑う。葉タバコ栽培を継いだ長男夫婦と孫娘、妻、母との6人暮らし。66歳。