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ふるさとソングを作詞し続ける東根泰章(ひがしねやすあき)さん   2014/9/24 10:02
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ふるさとソングを作詞し続ける東根泰章(ひがしねやすあき)さん 徳島県内の名所や歴史、町をテーマにした「ふるさとソング」の歌詞を書き続け、40年余りになる。四季折々の景色や空気、その地に住む者にしか味わえない感覚を表現し、歌に盛り込む。1番ごとに6行ほどしかない歌詞に「1行でも2行でも思いを入れたい」と話す。
 
 作詞を始めたのは小松島高2年の時。歌や楽器は苦手だったが「言葉でなら」と書き始め、19歳で雑誌に投稿した作品が入選。20歳で作詞家の仲間入りをした。
 
 著名な作詞家や作曲家と知り合い、上京のたびに顔を合わせた。師と呼べる存在はいないが、一つ一つの助言を独学で吸収した。22歳から59歳まで市役所に勤めながら、深夜から未明まで毎日4時間、言葉や構成の勉強を続け、作品を送り出してきた。
 
 25歳の時、ふるさとソングの取り組みを始めた。あるレコード会社で「徳島をテーマにしても曲は売れない」と耳にした。ショックだった。
 
 「徳島にいなければ書けないもの」を追求し「あゝ徳島城」「眉山」「八百屋お七の恋結び」など多数の作品を書き下ろしてきた。丹念な取材、言葉へのこだわりから、世に出すまで30年もかかったものもある。
 
 自宅にはCDやカセットテープをはじめ、曲を書くために集めた新聞記事、歌謡集、辞書、パンフレットなどの資料がぎっしり。モラエスや長井長義ら徳島にゆかりの人物、県内各地の銘菓の紹介など次の作品の構想を巡らせている。県内の魅力を再発見させるようなCDを作るのが夢だ。
 
 小松島市日開野町で妻と2人暮らし。66歳。