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日銀徳島事務所長になった荒木光二郎(あらきこうじろう)さん   2014/10/4 11:01
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日銀徳島事務所長になった荒木光二郎(あらきこうじろう)さん 本店の金融機構局企画役から着任した。愛媛県新居浜市出身。徳島での勤務は初めてだが、「子どものころに祖谷(三好市)などへよく出掛けた。地元四国へ辞令を受けてラッキーだと思った」と笑う。

 徳島の魅力を実感している毎日だという。着任早々、徳島市のひょうたん島クルーズを楽しみ、とくしまナイトマルシェで若者の活気に驚いた。四国霊場1番札所の霊山寺では近所の人に声を掛けられ、お茶の接待を受けた。「お接待の文化は、外から来るとあらためて良さが分かる。きちんと巡礼しようと、すぐ白衣、金剛杖(こんごうづえ)など一式をそろえた」と話す。

 徳島経済の印象は「世界的な企業がある製造業や農業に強みがある」。一方で、全国に先駆けて進む少子高齢化を懸念する。「現状を反転させるには、産業活性化とともに観光振興が必要。徳島は関西圏に近く、山、渓谷、海、LEDの夜景、文化など他に負けない潜在力がある。まず住んでいる人が楽しいまちづくりを進めることが大切で、まちの魅力を高めることで人の流出が止まり、外からも人が集まる」と提言する。

 「日本経済の役に立つ仕事がしたい」と日銀に入った。地域経済報告(さくらリポート)作成などの経済調査や金融市場の情勢判断など幅広い業務を担い、米国留学や格付け会社への出向も経験。地方勤務も山口県下関市、長野県松本市、北海道旭川市に次いで4カ所目となる。「経験を地域に還元し、振興に生かしていければ。企業など各地へ精力的に足を運び、地域の生の声をできる限り聞いていきたい」

 穏やかで、理路整然とした語り口。自らの性格を「人と競争するよりも、ともに楽しみ、感動したい。好きになったものには深く熱中するタイプ」という。休日は旅行や風景写真の撮影を楽しみ、平日はCD2千枚を持つクラシック鑑賞、書籍の翻訳(英文和訳)をしてゆっくり過ごす。54歳。