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徳島の残したい風景を4Kで撮影した映像作家永川優樹(えいかわゆうき)さん   2014/10/13 09:48
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徳島の残したい風景を4Kで撮影した映像作家永川優樹(えいかわゆうき)さん 国内外の各地を一人で撮り歩いてきた。200本以上の作品が動画サイト「ユーチューブ」にアップされ、代表作「WORLD-CRUISE」は2270万回再生された。ゆっくり歩きながら撮影するスタイル。ナレーションやBGMはない。聞こえてくるのは、何げない音や声だけ。このシンプルさが臨場感を高め、人気を呼んだ。
 
 2010年春、6年間勤めた広告大手「電通」を退社、デジタル一眼レフカメラを手に、旅に出た。映像とソーシャルメディアの力で地域を活性化したいとの思いからだった。雲仙・普賢岳の麓、長崎県南島原市出身。中学生のとき、噴火災害を経験した。街に火山灰が積もり、人口流出や商店街の衰退が加速した。寂れゆく古里の姿が原風景として記憶に残った。
 
 進学した九州大学では都市計画を専攻、街づくりを学んだ。電通でも地域ブランドの構築などに携わる中、「情報発信はもっと映像が活用されるべきだ」との思いを強めた。数百万円もかかる費用がネックだったが、転機は突然訪れた。「08年頃、カメラの価格が革命的に安くなり、ユーチューブの画質もよくなった。高画質な動画を誰でも撮影でき、世界中に発信できる環境が一気に実現した」
 
 「映像による発信は人材を地域に呼び戻す手段」と話す。発信された映像や、その再生回数や書き込みを通じ、魅力の再発見につなげてほしいと願う。
 
 5月から徳島県内を歩いた。鳴門海峡や上勝、祖谷など各地でカメラを構えた。「他にはないほど、手つかずの風景が残っている」と印象を語る。福岡市中央区で妻子と3人暮らし。35歳。