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バレーボールの全日本高校選手権出場を決めた阿南工高男子監督津田裕史(つだひろふみ)さん   2014/11/2 10:15
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バレーボールの全日本高校選手権出場を決めた阿南工高男子監督津田裕史(つだひろふみ)さん 普段は物静かな指揮官が上着を脱ぎ捨て、声をからすほどの激戦だった。優勝候補筆頭の重圧の中、苦しみ抜いての栄冠だけに喜びもひとしおだ。

 南部中でバレーボールと出合い、城南高、徳島大では184センチの大型選手として活躍した。1986年に高校教諭となり、99年から阿南工高を率いて県内屈指の強豪校に育てた。今では県内各地から部員が集まる。親元を離れて寮生活を送る選手も多いだけに「遠くから来てくれた子どもたちを勝たせてやりたい」との気持ちが強い。

 「OBが尋ねてきてくれることは監督冥利に尽きる」。今大会前も前チームの主将が訪れ、熱心に後輩たちを指導した。県外チームとの合同合宿の際には「切磋琢磨して徳島のバレーを強くしよう」との思いから他校にも声を掛け、練習試合の機会を提供する。「拾ってつなぐバレーが持ち味と言われるが、つないでいるのは人間の絆なのかもしれませんね」。その人柄を表すような笑顔が印象的だ。

 高校バレー界では試合後にあいさつに来た相手選手に監督が声を掛ける習わしがある。敵、味方に分かれて争ってもバレーボールを愛する仲間。引退する3年生には「これまでご苦労さん。この経験を将来に生かして」とねぎらいの言葉を掛け、「次の大会へ向けてお互い頑張ろう」と1、2年生を励ます。「こんな美風がずっと続いてほしい」と望む。

 長男と次男は県外の大学に進学。現在は徳島市論田町で妻、高校生の三男との3人暮らし。機械科教諭。50歳。