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全国高校駅伝男子県予選で初優勝したつるぎ高監督佐藤克人(さとうかつひと)さん   2014/11/3 11:56
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全国高校駅伝男子県予選で初優勝したつるぎ高監督佐藤克人(さとうかつひと)さん 接戦が予想されたレースを47秒の大差で勝利した選手たちを温かいまなざしで見守った。「走った選手も走れなかった選手も全員が一丸となってつかんだ優勝。美馬商高の伝統を引き継ぎ、いい形で第一歩を踏み出せた」。重圧をはねのけた主役たちを最高の賛辞でねぎらう。
 
 1989年から指揮を執った美馬商高時代は男女共に京都で行われる全国大会の常連校に育て、最後となった前回県予選は男子の7連覇で締めくくった。貞光工高との統合後、新校名で臨む初めての今大会に向け、連帯感の強化に取り組んだ。「僕らのチーム」の意識を育てようと選手だけのミーティングを一日4回に増やし、練習の目標や達成度合いなどを毎回語らせた。人前で話すことで自信が付き、個々の思いを共有することで責任感も生まれた。「自分一人くらいという甘い気持ちがなくなり、故障者もいなくなった」。着実な成長に目を細める。
 
 選手育成で最も重視するのは人づくり。毎日提出させる練習日誌には選手の苦悩や喜びがびっしりつづられている。一冊一冊に目を通し、アドバイスを加えて返す。「今の選手の入学当時を考えると優勝を狙える力はなかった。心身ともに成長し勝てたことが痛快」と笑う。
 
 レース前日、一人一人に校章入りの駅伝ユニホームを手渡し「新しい歴史をつくらんかよ。頼むぞ」と声を掛けた。「こいつらと京都に行けることが何よりうれしい」。熱血監督の都大路での戦いが今年も始まる。
 
 美馬市美馬町で妻と長男の3人暮らし。52歳。