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全国高校ラグビー選手権出場を決めた徳島科技高監督國方正一(くにかたまさかず)さん   2014/11/16 11:00
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全国高校ラグビー選手権出場を決めた徳島科技高監督國方正一(くにかたまさかず)さん 後半ロスタイムの劇的な逆転勝利。その瞬間、総立ちのスタンドでコーチらと共に喜びをかみしめた。「よく攻めて、最後まで諦めず頑張った」。ひるむことなく強豪に挑んだ選手たちへの感謝の気持ちがこみ上げ、感極まり号泣する教え子たちの姿が涙でかすんだ。

 香川県さぬき市出身。もともとは野球少年で津田高では主将で「4番・サード」だった。鳴門教育大に進学後も硬式野球部に入部したが、1年の冬にラグビー部に転部。「野球は個人対決の側面もある。ラグビーは全員対全員。それが面白い」とのめり込んだ。卒業後はラグビーを通じて広がった友人や知人が多い徳島で教員の道を選び、指導者としてキャリアを積んだ。

 城南高を率いて初めて決勝に進んだ2002年は5-5で引き分け。両校優勝となったものの抽選で花園に届かなかった。「点を取り切れず、勝たせてやれなかった」。その後は勝ち切るために何が必要かを自らに問い続けた。07年に徳島工高(当時)に赴任してからは外部コーチの助言も積極的に取り入れた。技術的な指導に加え、コミュニケーションを欠かさない、ミスした仲間を責めない、どんな状況でも勝つことを諦めないといった「勝つための7カ条」を選手と共有し、実践することで栄冠にたどり着いた。

 「春の選抜大会では1勝も挙げられなかった。まずは1勝を目指す」。口調は控えめながら聖地・花園へ気持ちは高ぶる。徳島市上八万町で妻と1男2女の5人暮らし。保健体育教諭。45歳。