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全国高校駅伝の出場権を獲得した徳島科技高監督梅本浩志(うめもとひろし)さん   2014/11/18 09:56
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全国高校駅伝の出場権を獲得した徳島科技高監督梅本浩志(うめもとひろし)さん 65回記念の全国大会に伴う四国地区代表枠を手にし、5年ぶり2度目の都大路出場を決めた。「本当に長かった。悔し涙が多かった分、喜びは大きい」。積年の思いを晴らし、険しい表情を緩めた指揮官の目にはうっすらと涙が浮かんだ。

 徳島東工高時代は全国大会に13度、入賞に2度導いた故佐野健次元監督に鍛えられた。3年間は全国切符を毎年得たが、主将を務めた3年時は故障で走れず悔いを残した。「先生には練習の大切さや、負けても立ち上がる強さを教わった」。母校の指揮を執る2003年からは恩師の「練習あるのみ」と「負けじ魂」の教えを実践。県予選を制した06年に続き、徳島工高との統合後に迎えた09年の四国駅伝では地区代表枠を勝ち取り全国出場を果たした。

 だが統合5年目の節目となった昨年の県予選は悪夢だった。胸の差の2位に終わり、泣き伏す選手の姿に「つらい思いをさせるわけにはいかない」と責任の重さを再認識。この1年間はこれまで以上に厳しく接してきた。主力の故障に苦しんだ教訓から体幹強化を徹底し、夏の合宿では一日40キロを走り込ませた。2日の県予選でつるぎに敗れた後は「京都でリベンジするぞ」と部員の負けじ魂をかき立て、四国駅伝に万全を期した。

 「卒業した先輩や走れない仲間の思いも背負い、7人が結果を出してくれた」と、2時間9分25秒の好タイムに手応えを感じている。「天国の佐野先生に恥じないレースを見せたい」。徳島科技高でも受け継ぐピンクのユニホームの底力を全国にアピールする。藍住町勝瑞で妻と娘2人の4人暮らし。44歳。