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早稲田大野球部監督就任が決まった高橋広(たかはしひろし)さん   2014/11/30 11:02
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早稲田大野球部監督就任が決まった高橋広(たかはしひろし)さん 徳島県の高校球界をリードしてきた指揮官が還暦を迎える年に東京六大学野球リーグ、早稲田大を率いることになった。鳴門工(現鳴門渦潮)高時代のニックネームは母校にあやかり「ワセダ」。1901年創部の伝統校のかじ取りを任され「身が引き締まる思い」と語る。

 早大監督は元主将や社会人野球で活躍したOBが務めることが多く、高校教員からの転身は初めて。「教育の現場に38年間いたことで適任とみられたのでしょうか」と謙虚に話す。

 愛媛県新居浜市で野球と出合い、早慶戦と甲子園に憧れた。西条高では主将として活躍したが、3年の夏は後に巨人のエースとなる松山商高の1年生・西本聖投手に甲子園への道を阻まれた。早大教育学部に進み、野球部ではベンチ入りしたもののリーグ戦の出場経験はない。

 だが指導者として20年の歳月をかけて鳴門工高を甲子園に導き、今度は神宮球場で指揮を執る。夢に向かってこつこつと努力する生き方は、バントで塁を進め1点ずつ積み重ねる「高橋野球」と相通じる。

 監督業の息抜きはサウナ。特に大毛島のホテルの展望風呂から眺める鳴門海峡の夕暮れがお気に入りだが「しばらく見られなくなる」と残念がる。

 プロ野球より長い歴史を誇る早大からは、過去7人の監督が野球殿堂入りしている。高校では「学生野球の目的は人格形成。学生の本分を全うした上で野球に打ち込め」と諭し続けてきた。早大第19代監督としても変わらない姿勢で臨む。

 鳴門市大津町で夫人、三男と暮らす家を離れ、来年1月から東京で一人暮らし。59歳。