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教育支援を通じた地域創生を目指す「ひとつむぎ」の理事長藤稿智宏(とうこうともひろ)さん    2015/1/1 10:11
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教育支援を通じた地域創生を目指す「ひとつむぎ」の理事長藤稿智宏(とうこうともひろ)さん  香川県東かがわ市で生まれ、中学時代に家族と徳島に引っ越してきた。徳島大医学部の1年生。2014年8月、高校生を対象に開かれた「Tokushima英語村」に運営スタッフとして参加し、初めて牟岐町を訪れた。

 町の婦人会の会員に医学部生であることを告げると、「将来、医者になって牟岐に来てよ」と言ってくれた。「明るく温かくユーモアにあふれ、一緒にいて笑顔になれる町民の人柄が大好きになった」と言う。

 少子化と過疎化が急速に進む牟岐町。そんな町で英語村は町民の協力もあって成功裏に終わった。「だんだん元気がなくなっているといわれる牟岐町に地域振興で恩返しがしたい」との思いから、英語村のスタッフ仲間と「ひとつむぎ」を結成し、理事長に就いた。

 メンバーは県内外の学生ら14人。若者のあふれるエネルギーとアイデアを武器に、町の教育支援や地域活性化に乗り出す。「メンバーはいろいろな価値観を持っているので、意見の衝突があるかもしれないが、うまくまとめて新しい考えを生み出し、活動を成長させていきたい」

 子どものころから医者になるのが夢だったが、真剣に考えるようになったのは徳島文理高校時代。塾での勉強中に答えを間違った際、講師だった医学部生に「簡単なミスをするな。医者だったらそのミスで患者が死ぬんだぞ」と叱られた。「格好良かった。自分も頑張って医学部に行くと決めた」と振り返る。

 将来、地域医療に携わる医者になる目標を持つ。「人は一人では何もできない。医者も一人では患者を治せない。いろいろな人が力を合わせないと課題は解決できない。この『ひとつむぎ』の活動も同じです」。徳島市佐古八番町で1人暮らし。19歳。