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徳島弁護士会会長に就いた上地大三郎(かみじだいざぶろう)さん   2015/5/3 10:13
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徳島弁護士会会長に就いた上地大三郎(かみじだいざぶろう)さん 憲法改正や集団的自衛権など、法の根幹に関わる議論が活発になっている状況に「法ではなく、一部の人による支配が進んでいる」と危機感を募らせている。若手からベテランまでが多様な意見を交わしながら、弁護士会としての考えを発信していくつもりだ。
 
 徳島県内の中学校から兵庫県の甲陽学院高校を経て東大に進んだ。弁護士を志したきっかけは、大学時代に友人から悩み事を相談され「聞き上手だね」と感謝されたこと。「困り事を抱える人の話を聞き、解決して感謝される素晴らしい仕事だ」と気付き、司法試験に向けて猛勉強を始めた。
 
 1997年に徳島市内の弁護士事務所で働き始め、2年後に独立。かつては結果を強く意識していたが、多くの経験を積んだ今は違う。「求めるものは人それぞれ。依頼者の意向を尊重することが最も重要」と、プロセスを重視するようになった。
 
 日弁連の人権擁護委員になったことが縁で携わった東電OL殺人事件で、無期懲役判決を受けたネパール人の弁護団に加わったことが一番の思い出。長い戦いだったが、再審開始決定の瞬間は喜びに震えた。
 
 2006年にはドメスティックバイオレンス(DV)の相談を受けていた女性が夫に刺し殺されるという凄惨な事件も目の当たりにした。女性を守れなかったという自責の念を感じ、08年にはDV被害者らを支える民間団体「エンゼルランプ」を設立。仲間と共に被害者支援を続けている。
 
 学生時代はホルンやトロンボーンの演奏に熱中。事務所にはいつもクラシック音楽が流れる。妻と2人の娘と4人暮らし。44歳。