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徳島大学の次期学長に選ばれた野地澄晴(のじすみはれ)さん   2015/11/27 10:28
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徳島大学の次期学長に選ばれた野地澄晴(のじすみはれ)さん 変革期を迎えた徳島大のかじ取り役を任された。学長任期が始まるのは、初の農学系学部となる生物資源産業学部が発足する2016年4月。このとき工学部も理工学部に衣替えすることから、「学部再編を機に、世界をリードする研究や地域貢献を進めたい」と意気込む。

 12年に理事・副学長に就任し、再編に向けた学内意見の取りまとめや国との折衝を主導してきた。その仕事ぶりは周囲から「高度成長期の猛烈サラリーマン」と形容されるほど。実際、仕事はたびたび深夜に及んだが「研究者時代から慣れていた」と笑う。

 専門は、生物から有用な物質やエネルギーをつくり出す生物工学。学部時代は物理学を専攻していたが、「生物の寿命も物理法則で理解できる」と記した理論物理学者・シュレーディンガーの著書に触発され、大学院からは生物工学の世界に足を踏み入れた。1992年に徳島大工学部教授に就任。以来、コオロギの発生や進化のメカニズムなどを研究してきた。

 研究を成功に導くのに必要なのは「チーム力」だと考える。「野球チームのように個々人の得意分野を生かし、組織全体が一つの目標を達成するために動いていくのが理想」。今後の大学運営でも、この思いを反映させるつもりだ。

 趣味の読書は、ドキュメンタリー作品がお気に入り。「自分の世界が広がるから」と、忙しい合間を縫って活字を追う。2人の息子は独立し、徳島市北矢三町4で妻と2人暮らし。67歳。