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県内唯一の有資格者として視覚障害者にパソコンを指導する阪井紀夫(さかいのりお)さん   2016/1/31 15:21
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県内唯一の有資格者として視覚障害者にパソコンを指導する阪井紀夫(さかいのりお)さん 「目が不自由な人に自分の力で情報を得る喜びを感じてもらいたい」。視覚障害者にパソコンの使い方を教える徳島県内唯一の認定資格者として、徳島市の視聴覚障がい者支援センターで受講生と向き合う。

 入力した文字などを音声で知らせる専用ソフトを用いれば、目が不自由でもパソコンは扱える。「ただ、それには適切な指導が欠かせない。信頼関係を築き、その人その人に合った教え方を模索しながら向き合う」。そのかいあって、上達した受講生はインターネットで宅配商品を注文したり、公演のチケットを予約して外出したりと、暮らしの幅を広げている。

 大阪市出身。「人の役に立つ仕事がしたい」と関西福祉科学大に進学し、社会福祉士の資格を取得。視覚障害者を支える道に進もうと、卒業後の2009年に社会福祉法人「日本ライトハウス」(大阪市)の「視覚障害生活訓練等指導者」養成課程を受講し始めた。10年に職を得て来県してからも勉強を続け、11年に指導者の資格を得た。

 徳島には縁もゆかりもないが、自分の力を発揮できさえすれば、働く場にこだわりはなかった。「必要としてくれる人がいる場所。それが徳島だったんです」。だからこそ、指導への熱意は人一倍強い。

 「目が見えないから」と諦めていた人が、パソコンを覚えることによってチャレンジすることの楽しさを知ってくれる。「前向きに生きようとする姿を見るのが一番の幸せ」とほほ笑んだ。

 休日は同僚とボルダリングで汗を流す。徳島市春日2で妻と2人暮らし。29歳。