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徳島県小学校長会長になった中村亨(なかむらとおる)さん   2016/5/27 11:48
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徳島県小学校長会長になった中村亨(なかむらとおる)さん 徳島県内の国公立小学校長178人のまとめ役に就いた。南海トラフ巨大地震に備える防災学習や少子化に対応した学校運営など課題は多いが「徳島の未来を開く子どもを育てる教育を進めたい」と意気込む。

 防災学習をライフワークと位置付ける。牟岐町沖の出羽島生まれで、1960年のチリ地震では津波の引き潮を目撃し、脅威を実感しただけに「県南に生まれた者の宿命」との思いを強くしている。牟岐小学校教諭時代の90年には昭和南海地震の記録を児童と共に調査し、今も同校で続く防災教育の礎を築いた。

 少子化対応では、同校長に就任した2013年度から県内初の「パッケージスクール」として、同じ敷地内に併設された牟岐中学校との一貫教育に取り組んでいる。児童数減少による学校の統廃合が相次ぐ中、連携授業を通じて存続を目指す試みで、「人口減少社会に挑戦する徳島モデルを打ち出したい」と熱く語る。

 旧出羽小学校時代に水泳や音楽を教えてくれた男性教諭の影響を受け、教職を志した。「水泳で県大会に出場し、合奏ではテレビに出ることができた。小さな学校の自分たちでもやればできるんだと思った」。子どもの可能性を引き出す職業に魅力を感じた。

 保護者や地域の協力で教育を進めようと「校長室だより」を毎週のように発行し、児童の成長ぶりや自らの教育観をつづっている。16年度末に通算150号に達する見込みで「楽しみにしてくれている読者も多いので、やりがいがありますね」。

 趣味は弁当作り。週1回の出勤前の楽しみで「五つの隠し味を入れた卵焼きのおいしさは、家族や職員のお墨付きです」。美波町奥河内の自宅で妻、娘と3人暮らし。