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海上自衛隊徳島教育航空群司令に着任した森浩(もりひろし)さん   2016/8/12 11:29
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海上自衛隊徳島教育航空群司令に着任した森浩(もりひろし)さん 沖縄県の尖閣諸島周辺で挑発的な行動を繰り返す中国、弾道ミサイルの性能を向上させる北朝鮮。日本の周辺海域はかつてないほど緊張している。その最前線で領海侵犯などの監視に当たる海上自衛隊パイロットを育成するのが、徳島教育航空群(松茂町住吉)の使命だ。「心と体と技をバランスよく鍛錬し、基礎のしっかりしたパイロットを育てたい」と話し、柔和な表情を引き締める。

 戦闘機のパイロットを目指して防衛大に進んだが、海軍に憧れていたという父親に説得されて海自に入った。初任地の八戸基地(青森県)では対潜哨戒機に乗務し、ソ連(当時)の潜水艦を探して何度も飛んだ。東西冷戦時代だったものの「現在と比べると、まだ平和だった」と振り返る。

 指導方針は「質実剛健」。航空機の場合は一瞬の気の緩みが大きな事故につながるため、基本的な作業手順を徹底させる。極限の緊張状態にあっても揺るがない自信を身に付けさせる考えだ。

 昨年4月には、徳島空港の航空管制を担当していた徳教群の自衛官が、滑走路で作業中の車の存在を忘れて日航機に着陸許可を出してしまい、あわや大事故というミスが起こった。「管制業務は必ず2人以上で行うことを隊員に徹底している」と再発防止に力を入れていることを強調する。

 徳島は計器飛行の訓練課程で訪れて以来28年ぶり。コーヒー好きで「徳島には喫茶店が多いと聞いてきたので、おいしい店に巡り合えるのが楽しみ」。

 川崎市の自宅に妻と1男1女を残して単身赴任。三重県伊勢市出身の53歳。