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第38回サントリー地域文化賞を受賞した「鳴門『第九』を歌う会」副理事長亀井俊明(かめいとしあき)さん   2016/10/16 11:50
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第38回サントリー地域文化賞を受賞した「鳴門『第九』を歌う会」副理事長亀井俊明(かめいとしあき)さん ベートーベンの交響曲第九番がアジアで初めて演奏された鳴門市で、音楽を通じた国際交流に取り組む。2018年は第1次世界大戦の捕虜だったドイツ兵による初演から100年。海外にも知られるイベント「鳴門の第九」の大黒柱として、記念行事の準備に奔走する。

 高校、大学とも合唱部に所属した音楽好き。1980年に当時の市長から見込まれ、市文化会館のこけら落としで市民による演奏会を依頼されたのが第九との出会いだ。

 専門家に「難しい曲で無謀」と言われながら、100人を超す合唱団員や市民オーケストラの確保に奔走。一回きりのはずが、継続を求める団員の声に背中を押された。

 以来、演奏会は今も続く。「気付けばライフワークのようです」。現在は海外の参加者も含めて600人が大合唱するイベントに発展した。

 第1次大戦で日独が戦った中国・青島でも現地の合唱団と合同演奏会を98年に実現。翌年、自ら鳴門市長となってからは青島と親善交流を始めた。

 「歓喜の歌」で知られる第九の精神を「人類皆兄弟」と解釈する。「かつての戦争当事者同士が過去を乗り越えて交流を深められれば」と、ドイツへの訪問公演では、貴重な文化をもたらした人々への感謝から捕虜の子孫を探して招待した。こうした長年の取り組みが評価され、9月末、サントリー地域文化賞を受賞した。

 クラシックを離れれば演歌も大好き。お気に入りが北島三郎さんなのは「自分と同じテノールで歌いやすいから」。本業の建設会社は娘婿に任せて”第九漬け“の日々だ。鳴門市撫養町林崎。73歳。



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