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ビジネスチャレンジメッセのニュービジネス支援大賞に選ばれた電脳交通社長近藤洋祐(こんどうようすけ)さん   2016/10/31 11:32
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ビジネスチャレンジメッセのニュービジネス支援大賞に選ばれた電脳交通社長近藤洋祐(こんどうようすけ)さん タクシー業界にITで革新をもたらした。徳島ビジネスチャレンジメッセで、徳島発の新ビジネスとして期待される支援賞の大賞に輝いた「クラウドタクシー配車システム」。小規模事業所から配車業務を受託し、各車両に配備したタブレット端末に配車指示や道順を示す仕組みだ。「新たな技術と向き合い生かせば地方での起業にも可能性はある」と成功の鍵を語る。

 米国留学から帰国し2010年、祖父が経営する吉野川タクシー(徳島市)を継いだ。経営の傍ら2年間、運転手をしながら現場を見た。「業界のルールや課題、客のニーズを感覚的に学べた」。当時、経営状態は最悪だったが、妊産婦の送迎サービスなど新規事業を打ち出し、5年間でV字回復に成功した。

 一方、業界は乗務員の高齢化や小規模化にあえいでいた。公共交通の不便な地域でタクシーが果たす役割は大きい。「地域交通をどう次世代につなぐか」と次なる目標が芽生えた。

 米国留学中、インターネットが普及し、ITの利便性を体感していた。「ネットを使えば少ない資金でも大きな成果を得られる」と思い立ち15年12月、電脳交通を設立した。

 システムを導入する事業所は増え続け、10月末までに13社に上る。システムを導入したことで特に夜間の配車業務の負担が減り、「生活が変わった」と喜ぶ経営者の声もある。

 「優れた製品やサービスは自然と人々が使い出すもの。資金難に苦しんだけど、やって良かった」と振り返り、続けていく責任に表情を引き締めた。徳島市中吉野町で家族6人暮らし。31歳。