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徳島地方気象台長に就いた横田茂樹(よこたしげき)さん   2017/4/9 11:11
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徳島地方気象台長に就いた横田茂樹(よこたしげき)さん 最大の懸案事項に南海トラフ巨大地震対策を挙げる。「迅速で確実な予報を出すのは当然だが、被害を未然に防ぐため県や市町村と連携した啓発活動に力を入れたい」と抱負を語る。

 阿南市出身だが徳島での勤務は初めて。高松、松山、鹿児島など西日本の気象台勤務が長く、観測や防災啓発、洪水予報のガイドラインづくりといった幅広い分野に携わってきた。これまで富山、奈良の両地方気象台長を務めており、台長に就くのは3カ所目。豊富な経験や知識を生かして、災害被害の軽減につなげていきたい考えだ。

 最も印象に残っているのは、鹿児島地方気象台名瀬測候所の所長時代。市町村の防災担当者らと密接に関わるうちに、警報や避難情報を有効に活用してもらいたいと思うようになった。自治体や自主防災組織の出前講座に講師として出向き、災害の危険性や予報の仕組みなどを説いた。

 徳島地方気象台は2016年度、小学校や消防団などに職員を派遣する出前講座を40回実施した。「自分が住む場所にどんな危険があるのかを知ってもらうのが命を守る上で一番大切。対外的な活動を強化したい」と力を込める。

 小学2年の時、徳島に上陸した大型台風の被害を体感したことがきっかけで気象の道を志した。自宅近くの松の大木が倒れているのを目にし、風の力に興味を持った。以来、新聞に掲載された天気図や天気予報で知識を身に付けたり、天気図を書く練習をしたりして気象大学校に進んだ。

 趣味は囲碁。19歳の時に兄に教えてもらった。初心者同士で打っても上達しないため30代後半からは碁会所に通って腕を磨く。「視野を広く持ち戦略を立てるところが面白い。上達の実感はいまだにないけど」と笑う。徳島市の公舎で妻と2人暮らし。59歳。