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徳島県高校長協会長になった松山隆博(まつやまたかひろ)さん
人間の素晴らしさを伝えたい   2017/5/14 10:10
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徳島県高校長協会長になった松山隆博(まつやまたかひろ)さん 徳島県内の高校と特別支援学校の校長38人でつくる組織のかじ取り役に就いた。大学入試改革や次期学習指導要領への対応で高校教育は転換点を迎えており、「学校現場での実践から浮かび上がった課題や成果を県教委に届けたい」と抱負を語る。
 
 大学入試改革では2020年度からセンター試験が思考力重視の新テストに移行。22年度から実施される次期指導要領では討論などで能動的学びを促すアクティブ・ラーニングが導入される。「これまで以上に生徒の考える力を育てる工夫が必要で、入試対策も重要になる」
 
 一連の改革は社会変化への対応力育成が目的だが、「変化に対応するだけでなく、より良い社会をつくる人材を育てるのが教育だ」。校長を務める城南高(徳島市)では、徳島の魅力や課題について生徒に研究してもらうことで地方創生に貢献する意識を育んでいる。
 
 教育に求められる役割が増え、教員の多忙化が深刻になっている。「生徒に思いを傾けることが教員の仕事で、そのためには心のゆとりが必要」との思いから、業務効率化に教職員一丸で取り組む考えだ。
 
 中学生の頃から歴史好きで、教員免許取得後に大学院で中世史を研究した。「武士と農民など、立場が変われば見える歴史も変わる。社会の授業ではその面白さを教えてきた」。「なぜ」という疑問を調べると新たな「なぜ」が生まれる学問の魅力を、今も生徒に伝えている。
 
 感激屋で、教員の親身な指導で生徒が変化するなど気持ちが通じ合った時に感動するという。「嫌な所もあるけど、人間は素晴らしい。それを生徒に伝えたい」。鳴門市撫養町斎田の自宅で妻と2人暮らし。59歳。