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徳島地検検事正になった瀬戸毅(せとたけし)さん   2017/8/3 10:53
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徳島地検検事正になった瀬戸毅(せとたけし)さん あまのじゃく。人と同じことは嫌い。そんなたちだと言う。検事になったのは1989年。周囲が裁判官か収入のいい弁護士に進もうとする中、不人気で採用者の確保に苦労していた検察官を選んだ。

 「当時は60~70年代の安保闘争を引きずり、検察を『権力の犬』と嫌う風潮が法曹志望者の中に残っていて、それに憤りを感じた。汚れ役かもしれないが大切な仕事だと思った」

 検事になるときも、ロッキード事件で花形となった特捜検事ではなく、「一般事件をきちんとこなしたい」と希望した。

 東京地検や佐賀地検の検事として、事件の取り調べを一線で担った時期は10年に満たない。無理心中事件で容疑者に否認されて思うように起訴ができず、悔しい思いをしたこともある。それでも、検事の魅力を聞かれると「一番真実に近づける」と答えている。

 98~2001年に在ジュネーブ国際機関日本政府代表部一等書記官を経験した。それ以来、法務省の国際関係の仕事が長い。日韓犯罪人引き渡し条約の締結交渉や、国際刑事裁判所に加入するための国内立法作業などに携わってきた。

 福岡県出身。徳島県にはこれまで縁がなかった。1日に来県し、吉野川の雄大さと眉山の山影に感銘を受けた。「海に面した地域から高峰の剣山まで多様な風土があると思う。週末を利用して歩き遍路にも挑戦したい」と期待する。

 徳島市の阿波踊りには地検の連で踊り込む予定だ。動画投稿サイト「ユーチューブ」を見ながら足運びを練習していると、中学2年の娘から「下手くそ」と言われた、と照れ笑いを浮かべた。53歳。