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遠くでトーク
藤田耕司さん (公認会計士・経営心理士)   2017/7/18 11:07
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藤田耕司さん (公認会計士・経営心理士) 公認会計士、税理士であるとともに、経営心理学を駆使する新進気鋭の経営コンサルタントとして注目されている。経営者の大きな悩みは売り上げと従業員のモチベーションを上げることにあるとし、「人を動かすには心を動かさなければならない。心のメカニズムをきちんと学んで対処することで、業績も職場の雰囲気も飛躍的に改善する」と語る。
 
 高校時代は野球に打ち込んで心身を鍛えた。だが、大学受験に失敗。「まずは脳の特性を知ろう」と脳科学に関する本を読み、記憶力向上への独自の仮説を立てて受験勉強した結果、当初志望していたより難関な大学に合格することができた。そのノウハウを生かして公認会計士試験にも合格。「脳」「心」「感情」についてさらに深く学んでカウンセリング力を磨いた。
 
 例えば、社長に呼ばれるとき叱られてばかりだった社員がある日初めて褒められると、「ちゃんと見てくれている」と感じ、やる気にもつながる。「今更褒めるなんて照れくさい、面倒くさいといったネガティブな感情はどうしても出てくるが、それをいかに克服できるか」。経営者自身が変わり、行動に移す勇気が求められるという。「アドバイス通りに実践した経営者から『職場が変わったよ』との喜びの声を聞いたときが一番うれしい」と話す。
 
 日本の経営者の平均年齢は61歳。今後10年で後継者不足を理由とした休業や解散が相次ぐことを懸念し、「人を動かせる力のある若手のリーダーを育てていきたい」と力を込める。東京、大阪で行っているセミナーを全国に広げ、経営者に必要な心の仕組みを伝えていくつもりだ。
 
 趣味は神社巡り。「徳島の神社は古いものが多く、五角柱に神様の名前が書かれている」。神社について語り始めると口調が熱を帯びた。
 

 ふじた・こうじ 徳島市出身。徳島市立高校、早稲田大商学部卒。都内の大手監査法人に約7年勤めた後、FSG税理士事務所、FSGマネジメント株式会社、一般社団法人日本経営心理士協会を設立し、いずれも代表を務める。著書に「リーダーのための経営心理学」(日本経済新聞出版社)ほか。東京都中央区在住。39歳。