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青木弓夫さん(ドルドイ・ジャパン社長・NPO法人和食文化とおもてなし促進機構専務理事)   2017/8/15 11:04
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青木弓夫さん(ドルドイ・ジャパン社長・NPO法人和食文化とおもてなし促進機構専務理事) 76年の人生の半分以上を海外で過ごし、英国、デンマーク、ウクライナなどの国々と日本の文化、経済交流を進めてきた。「才能はないし、誇れる結果は皆無」と謙遜するが、1996年4月には英国のエリザベス女王の三男エドワード王子が英国王室関係者として初めて徳島県を訪れるという歴史的訪問をお膳立て。各国の政府機関や民間組織に所属したほか、実業家として国家間の懸け橋となってきた。

 68年9月、建築を学ぼうとデンマーク王立芸術大に進んだのが転機だった。日本大使館でアルバイトをしていた縁から「東海大ヨーロッパ学術センター」の設立に関わり、所長の松前達郎氏(現同大総長)の右腕として学術・文化交流の一翼を担った。また、北米を中心とする鉄板焼きチェーン店「ベニハナ」の経営で成功した故ロッキー青木氏と知り合い、ベニハナ欧州担当役員に就いた。

 徳島に2回招くなど青木氏とはじっこんの間柄に。チップの多寡でサービスの質が変わる米国とは異なる日本のおもてなしに感銘を受けた青木氏の「一期一会の精神を守ってほしい」との願いに沿う形で2008年、NPO法人和食文化とおもてなし促進機構を設立。専務理事として食材や藍染などの伝統文化を発信する催しを開いている。

 また、デンマーク時代からウクライナ、グルジア(現ジョージア)、キルギスの旧ソ連の国々の支援を続け、工場建設や日本企業との連携推進に一役買っている。「国は貧しく若者の失業率は20%と高いが優秀な人材はいる。日本語教育を徹底し、技術を教えて日本で雇用すれば、人口減少社会の救世主になれる」と力を込める。

 海外生活の長い人生を振り返り「自我を通せたのは郷里の家族、友人のおかげ」と感謝しきり。「徳島にも日本語学校があれば、キルギスなどの若者を受け入れ、育てることができる」とアドバイスする。

 あおき・ゆみお 徳島市出身。城南高校、国際基督教大卒業。1968年、東海大ヨーロッパ学術センター(コペンハーゲン)所長代理に就任。「ベニハナ」欧州担当役員を経て、ウクライナ、キルギスなどの政府機関や交流協会の理事長などを歴任。2014年からキルギスの商業機構ドルドイの日本拠点ドルドイ・ジャパン(東京)社長。静岡県東伊豆町在住。76歳。