徳島新聞Web

1月18日(木曜日)
2 2
18日(木)
19日(金)
遠くでトーク
蔭山香織さん(ジュエリー制作・販売)   2017/12/19 09:57
このエントリーをはてなブックマークに追加

蔭山香織さん(ジュエリー制作・販売) 耳元で揺れる楕円(だえん)形のピアスを指さし「これ、レンコンがモチーフなんです」。名産地・徳島をPRしたいとの思いを込めて作った一品だ。オリジナルジュエリーの制作・販売を本格化させて約2年。「着けてくれた方の魅力が増すようなジュエリーを作っていきたい」と意気込む。

 小学生のとき、母親からサークルの会報誌の表紙のイラストを描くよう頼まれ、出来栄えを褒められた。「自分の生み出したもので人に喜んでもらえることのうれしさを知った」と、ものづくりの道へ進んだきっかけを振り返る。

 大学卒業後は徳島市内の会社に勤め、ウェブデザインなどを担当。そのときの同僚と既存のパーツを組み合わせて作るジュエリー制作を始めた。結婚を機に東京に移ってからは実績のある宝石デザイナーに師事して彫金技術などを磨き、オリジナルも作るようになった。

 日本酒好きな居酒屋の主人からネックレスを注文されたときは、都内にある日本酒専門の施設を訪れて情報を集め、デザインを練った。「オリジナルジュエリーは発注者の職業のアイコンになり得る。そのネックレスをきっかけにご主人と居酒屋のお客さんの会話が弾むような品になるよう心掛け、喜んでもらえたのはうれしかった」

 東京・浅草に転居して間もないころ、地元の阿波踊り連「雷連」が雨の中で踊っているのを見て「東京でも阿波踊りが愛されている」と痛感。以来、踊ったことのない阿波踊りの魅力を再認識し、お盆には帰省してにわか連を盛り上げるボランティアに参加している。「生命力あふれる阿波踊りは国内外を問わず人をひきつける」。2020年の東京五輪に向けて徳島に人を呼び込む最大の観光資源と捉え、自身も阿波踊りを題材にしたジュエリーを考案中。「自分の作品が発信源となって徳島のPRにつながれば最高」と瞳を輝かせた。

 かげやま・かおり 徳島市出身。旧姓安藤。城東高校、同志社女子大を卒業後、徳島市の会社などでウェブデザインを担当した。2009年、会社員時代の同僚とジュエリーブランド「Rose Cocon(ローズココン)」を立ち上げ、店頭やネットでの販売を始めた。16年1月からは完全オリジナル作品の制作にも取り組んでいる。さいたま市在住。37歳。