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やさしいIT経営・森川病院教授のネット講座
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日々進化しているITの世界。その現状と未来を、徳島大学病院、病院情報センター部長・森川富昭病院教授に分かりやすく紹介してもらう。

2007年1月から掲載
六次の隔たり
社内人脈共有に活用   2008/8/25 11:53
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 「自分の知り合いを6人以上介すると、世界中の人々と間接的な知り合いになれる」。あなたはこの仮説を信じますか。

 「六次の隔たり」といわれるもので、米国の社会心理学者のスタンレー・ミルグラムが1967年に行ったスモールワールド実験で検証され、その後、脚本家のジョン・グエアが「六次の隔たり」という戯曲に仕上げました。

 この「六次の隔たり」は、Web2・0時代といわれる今、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)などのコミュニティーで検証されています。

 SNSの代表格・mixi(ミクシィ)やマイクロソフトのMSNメッセンジャーで実験が行われ、ミクシィでは5・4人、マイクロソフトは6・6人で伝えたい人に到達できたとの報告があります。また、自分の友人同士が友人関係にあることが多いとの報告も。

 インターネットの活用が当たり前となっている現在では、伝えたい人に到達するスピード、検索するスピードとも速くなってきています。コミュニティーをうまく作り上げれば「六次の隔たり」を活用できるのではないでしょうか。

 一般の企業では、どのような活用が可能なのでしょうか。

 一つのケースとして考えられるのが人脈ネットワークシステムです。名刺交換はビジネスの始まりといわれ、名刺を個人的に管理している方は多いと思います。これを社内で一括して管理するシステムがあったら、社内の人脈を共有して利用することできます。

 社員の数が多くなればなるほど、利用価値が高まります。もしかすると「六次」よりも少ない隔たりで、目的とする人に到達できるかもしれません。

 例えば「○○大学医学部の○○先生にお会いするにはどうしたらいいのでしょうか」。

 この場合、人脈ネットワークシステムを用いて検索をかけ、その人と名刺を交換している人を探し出す。そのリストの中から、自分が連絡しやすい人を選び出すのが得策かもしれません。

 さらに、どの人の人脈が強いかを調査し、より強い人脈の人を選ぶということも可能になるでしょう。このようにすれば、社内の人脈を上手に活用することができます。

 折角、多くの人と名刺を交換して作り上げた人脈を、目いっぱい活用しないのはもったいないことです。

 経営者の皆さん。コミュニティーが十分に形成されているなら「六次の隔たり」をうまく活用した意欲的な戦略を立ててみてはいかがでしょう。



 森川 富昭氏(もりかわ・とみあき)マサチューセッツ工科大学とハーバード大学でMOT(技術経営)を受講し、神戸大学でMBA(経営学修士)を取得。2006年、徳島大学病院医療情報部准教授。現在、同部副部長として大学病院のIT化を担当、電子カルテの構築や医療経営に携わる。専門は医療情報学と医療経営学。38歳。徳島市在住。

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