2月4日(土曜日)
徳島新聞購読案内 会社案内
【特集・連載】  ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     ◇すだちティー     【特集・連載】  ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     ◇すだちティー     【特集・連載】  ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     ◇すだちティー     【特集・連載】  ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     ◇すだちティー     【特集・連載】  ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     ◇すだちティー     
阿波の民話-音読シリーズ 子どもから大人まで
阿波の民話-音読シリーズ 子どもから大人まで
2007年1月1日から連載

再話・湯浅良幸(徳島民俗学会会長)

推奨・川島隆太東北大教授
【1309】答島なのに橘駅(下) 阿南市   2010/8/20 11:26
メールで記事を紹介する    印刷する

 こんなわけで、土地(とち)は答島(こたじま)じゃが、駅名(えきめい)は鉄道(てつどう)を断念(だんねん)させられた橘町民(たちばなちょうみん)の気持(きも)ちを汲(く)んで「阿波橘駅(あわたちばなえき)」となったそうな。

 開通当日(かいつうとうじつ)、見能林村会(みのばやしそんかい)は開通祝賀行事(かいつうしゅくがぎょうじ)は一切(いっさい)やらんと決(き)めた。しかし、見能林駅(みのばやしえき)の方(ほう)は協議会(きょうぎかい)が万国旗(ばんこくき)を立(た)て、ほの下(した)にむしろを敷(し)いて村民(そんみん)を集(あつ)めて祝賀会(しゅくがかい)をやった。もちろん、協議会(きょうぎかい)が酒代(さかだい)を出(だ)した。ところが、収(おさ)まらんのは答島(こたじま)の住民(じゅうみん)じゃった。

 橘駅(たちばなえき)では一番汽車(いちばんきしゃ)から妨害(ぼうがい)して汽車(きしゃ)を通(とお)させんとの噂(うわさ)が広(ひろ)まった。杉板十数枚(すぎいたじゅうすうまい)余(あま)りに駅名反対(えきめいはんたい)の歌(うた)を書(か)いて立(た)てるなど不穏(ふおん)な動(うご)きがあった。

 「ここは答島(こたじま)、橘(たちばな)ではない

   迷(まよ)わしゃんすな旅(たび)の人(ひと)」

 「公費(こうひ)使(つこ)うて、駅名(えきめい)もろうて

   人(ひと)をまどわす馬鹿野郎(ばかやろう)」

 「ここは答島(こたじま)津乃峰(つのみね)ふもと

   橘浦(たちばなうら)とはうそのかわ」

 警察(けいさつ)の駐在巡査(ちゅうざいじゅんさ)が張(は)り込(こ)みをして、やっと汽車(きしゃ)を通過(つうか)させた。

 おーしまい。

参考 「見能方のいまむかし」

話題のサービス
注目のコンテンツ
徳島新聞社