神山町下分の四国霊場12番札所・焼山寺は、標高およそ800メートルの険しい山中にある。山門をくぐると、目の前には本堂まで続く100メートルほどの杉並木。天に向かって勢いよく伸びた古木が厳粛な雰囲気を漂わせている。
並木は約40本あり、高さ約30メートル、幹周り4~6メートル、樹齢は300年を超えるという。新緑の季節になると、一帯はスギ独特の香りが立ち込め、参拝者の気持ちを落ち着かせてくれる。1962(昭和37)年に県天然記念物に指定された。
寺には並木のほか、参道や本堂周辺にも100本以上のスギの古木があり、札所巡りの記念に写真撮影するお遍路さんも多い。吉野川市鴨島町の11番札所・藤井寺から同寺に続く遍路道では、高さ約25メートルの巨樹「左右内の一本杉」も有名だ。
歩き遍路で初めて参拝した鹿児島県涌水町、谷園三郎さん(61)は「杉並木を眺めていると、参拝者を迎えてくれるような感じがする。自然と身が引き締まりますね」と話した。【写真説明】山門から本堂に続く杉並木=神山町下分の焼山寺