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文化財を巡る
文化財を巡る
地域に伝えられてきた文化財を随時紹介します。
2007年5月2日から連載
大宮八幡神社の大般若経(那賀町)
仏教信仰を物語る資料   2009/2/11 11:49
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大宮八幡神社の大般若経(那賀町) 那賀町鮎川の大宮八幡神社の宝物庫に収蔵されている大般若経六百冊。全巻そろうのは全国的にも珍しく、一九七四年に県の有形文化財に指定された。

 大般若経は、唐の玄奘(げんじょう)が漢訳した経典。一般にもなじみの深い般若心経二百六十二字は、大般若経を簡潔に説いたものだ。

 大宮八幡神社の大般若経は、一三七八-九九年の二十一年間にわたって書き写された。各冊とも長さ約六メートル、一行十七字詰めで墨書されている。およそ十冊ずつ、損傷を防ぐ覆いで包み、八箱の経箱に収められている。

 当初は六百巻の軸物だったが、江戸時代後期の一八三五年に現在のような折り本にあらためられた。

 巻末に書写にかかわった僧侶や檀家(だんか)の名、年月日が記されている。南北朝時代から室町時代にかけてこの地方で勢力を張った土豪・藤原氏の名も見える。当時の仏教信仰のあつさを物語る資料だといえる。

 一般には公開されていない。
【写真説明】大宮八幡神社の大般若経=那賀町鮎川

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