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文化財を巡る
文化財を巡る
地域に伝えられてきた文化財を随時紹介します。
2007年5月2日から連載
宝珠寺の木造薬師如来坐像(鳴門市)
無病息災などに効能   2009/9/2 11:22
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宝珠寺の木造薬師如来坐像(鳴門市) 鳴門市里浦町里浦の宝珠寺・護摩(ごま)堂に安置されている木造薬師如来坐像。如来を守護する12神将のレリーフに囲まれ、丸顔に柔和な表情で参拝者を迎える。左手には薬壺(やくつぼ)を持ち、無病息災や厄よけ祈願に効能があるとされる。

 室町時代の作とみられ、高さ約55センチ。戦火で仏閣が焼失することの多かった当時の世相を反映して、持ち出しやすいよう小ぶりで中は空洞になっている。約300年前にも寺が火災に見舞われたが、無事運び出されて難を逃れたという。

 全体のバランスより顔がよく見えることを重視した当時の特徴を汲(く)み、頭部はやや大きめ。全体に施されていた金箔(きんぱく)はすべてはがれ落ち、時を重ねて鈍い光沢を放っている。唇にはわずかに朱色の色彩が残り、往年の姿を物語る。

 1955年に県の有形文化財に指定。12年前までは年に1回、正月のみ開帳していたが、人々に年中拝んでもらうため、97年の本堂改装を機に厨子(ずし)から取り出して現在の場所に安置した。
【写真説明】護摩堂に安置されている木造薬師如来坐像=鳴門市里浦町の宝珠寺

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