2月23日(木曜日)
徳島新聞購読案内 会社案内
【特集・連載】  ◇情留酒 紅炎     ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     【特集・連載】  ◇情留酒 紅炎     ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     【特集・連載】  ◇情留酒 紅炎     ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     【特集・連載】  ◇情留酒 紅炎     ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     【特集・連載】  ◇情留酒 紅炎     ◇たむらのタマゴ「茶わんむし」     ◇里むすめバームクーヘン     ◇バラエ天     ◇阿波藍と革のコラボ     
土曜コラム けいざい道標
「ゆめタウン徳島」に思う 松村豊大   2012/1/21 10:12
メールで記事を紹介する    印刷する

 昨年11月にオープンした「ゆめタウン徳島」へ遅ればせながら今月15日に出掛けた。1月9日で徳島駅からの無料シャトルバスが運行休止になって初めての日曜日である。私が徳島駅前から乗った路線バスは、車を利用しない高齢者や中高生で満員だった。お年寄りに席を譲った私服の女の子は30分間立ち通しであった。

 店内は活況を呈していた。コーヒーショップのソファに落ち着き、モール内をしばらく眺める。グアム島のマイクロネシアモールやフィリピンのグロリエッタ以上の盛況ぶりだと感じた。

 店内を一通り見て回っている最中に、3回も派手なデザインのベビーカーに追突されてしまった。セールが行われている店ばかりを見ていて前を見ていないのだろうか。また、このモールが必要とする労働力を地域が供給できていないのか、入り口には多くの「アルバイト募集」のビラが張られていた。

 帰りの徳島駅行きのバスを待っている際、列のすぐ後ろで妙齢のご婦人が「私ら、こんな大きなところでよう買い物せん。この辺は日が暮れたら真っ暗で西も東も分からん」と語っていた。

 経済学者の細野助博氏は「中心市街地の成功方程式」という書物の中で、「(アメリカのモールは)飽きっぽい若者世代対象の『カジュアルショップ』の集合体」「地元消費者の意志も願いも関係なく10年から20年の短い期間で損得勘定をはじき、存続かスクラップにするか決定される」と指摘する。

 2021年12月「ゆめタウン徳島10周年記念歳末セール」の日を思い、今日出会った人たちのその日の様子を頭の中で重ねてみた。その人々の存在を想像することは難しかった。

 「関西や高松まで行かないでも欲しいものが手に入る」。現在では大変喜ばしいことである。しかし、それに浮かれすぎるのもどうかと思う。われわれは「持続可能な」社会に生きる必要があるからだ。そう思うのは、私がビジネスを経験したことのない学者だからだろうか。それとも徳島に住みながら車を持たないような「ひねくれもの」だからだろうか。(徳島文理大学教授)

話題のサービス
注目のコンテンツ
徳島新聞社