徳島新聞Web

3月26日(日曜日)
2 2
26日(日)
27日(月)
小児科相談
水痘(2)   2017/3/23 11:46
このエントリーをはてなブックマークに追加

 徳島県小児科医会 日浦恭一(徳島新聞朝刊 満1歳にて掲載)

 水痘は多くの子どもには軽く済む病気ですが、基礎疾患を持つ子どもや成人が罹ると重症化する可能性があります。多くの人がワクチンを接種することによって社会全体が水痘に対する免疫を持ち、ワクチンを受けることが出来ない人達、例えば妊娠中の女性などを水痘の感染から守ることが大切です。

 水痘には治療薬がありますから重症の水痘でも以前ほど致命率が高くはありません。しかし子どもが水痘に罹ると感染予防のために保育所などの集団生活を休ませなければなりません。さらに知覚神経の神経節細胞に住み着いたウィルスは何かのきっかけで帯状疱疹を発生することがあります。

 水痘ワクチンは2015年10月から定期接種になりました。対象は1歳から3歳の乳幼児です。水痘ワクチンが定期接種になってから水痘の発生率はとても低下しています。水痘は秋から冬、翌年の初夏まで流行する疾患です。これまでは毎年8~10月に患者数が最も減少する流行パターンが見られましたが、ワクチン定期接種化以降夏季のように患者の少ない状態で推移しています。

 水痘ワクチンは定期接種となりましたが、ワクチンを受けても水痘に罹る人があります。しかしワクチンを受けていると罹っても症状は軽く、治癒までの期間も短くなります。また水痘罹患後に発生する帯状疱疹の発生も減少します。水痘の流行がなくなれば重篤な基礎疾患を持ちワクチンを受けることが出来ない人も感染から守られることになります。水痘ワクチンは2回接種です。追加接種を忘れないようにしたいものです。