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瀬戸内寂聴
ナルトサンガ閉鎖へ 寂聴さん骨折で療養中、体力的負担大きく   2014/7/21 15:17
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 徳島市出身の作家瀬戸内寂聴さん(92)が徳島での活動拠点として鳴門市大麻町東馬詰で開いている「寂庵 ナルトサンガ」が閉鎖されることが20日、分かった。5年前の開設以来、毎月の法話に県外からも大勢のファンが訪れていたが、高齢に加え、最近、体調を崩すなど体力的な負担が大きくなったため、幕を閉じることになった。

 瀬戸内寂聴事務所(京都)によると、瀬戸内さんは6月に背骨の圧迫骨折で入院。現在は京都で自宅療養を続けており、8月まで予定していた行事は全て中止された。

 ナルトサンガでは毎月第4日曜に法話の会や写経の会を開いてきたが、京都と鳴門を行き来する負担が大きくなってきたため、9月以降の法話も行わず、閉鎖を決めた。建物の活用方法などは未定。

 ナルトサンガは瀬戸内さんが2009年11月、木造2階建ての民家を購入し、庵主を務める京都市右京区の「曼陀羅山 寂庵」の分院として開庵した。毎回の法話は、県内外から定員の100人を大幅に上回る申し込みがあり、瀬戸内さんの青空説法を楽しみに詰め掛けるファンの間で“聖地”となっていた。

 法話の会によく通っていた徳島市川内町鶴島の農業本田耕一さん(59)は「瀬戸内さんに直接悩みを相談できるのも、参加者の楽しみの一つだった。残念だ」と話した。

 京都の寂庵で毎月第3日曜に行っている法話は、瀬戸内さんの体調回復後に再開される。事務所は「(瀬戸内さんが)元気になり次第、正式に発表したい」としている。