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一枚の写真 ものがたり
振り馬鍬(1955年)   2018/2/14 17:10
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 畑で行われている農作業を捉えたこの写真。真っ先に女性2人が手にしている道具に目が留まった。子どものころに見た記憶があるが、さて名前は何だったか。今では見られなくなった作業ということもあって思い出せない。

 周囲に聞いてみても「見たことはあるけど、名前まではちょっと」という人がほとんど。若い世代からは「これ何ですか?」と逆に聞かれた。

 調べてみると、地方によってさまざまな呼び方があるようだが「振り馬鍬(まぐわ)」ということが分かった。

 鋤(すき)で耕した畑の土を砕き、ならしていく作業で使われる農機具の一種。左右に振ることで、下部に取り付けられた鉄の爪が土を細かくしていく仕組みだ。

 ほかにも麦畑などで雑草がまだ小さなうちに処理し、生えなくする作業にも使われたようだ。人力で行うため、写真を見るだけでも相当きつい作業だったのだろうと思われる。

 【写真説明】振り馬鍬で畑をならす農家の人。今では見ることのなくなった光景だ=1955年、本社所蔵写真

振り馬鍬(1955年)