「政敵」の軍法会議始まる スリランカ、与野党対立も 2010/3/16 20:34
【ニューデリー共同】今年1月のスリランカ大統領選の野党統一候補で、現職大統領の暗殺を企てたなどとして2月に逮捕された同国のフォンセカ前軍参謀長を裁く軍法会議が16日、コロンボの海軍本部で始まった。
フォンセカ氏は現職ラジャパクサ大統領の最大の「政敵」。野党側は逮捕を「非合法」と反発。同国では4月に総選挙が予定されており、軍法会議の評決内容によっては与野党のさらなる対立激化と政局の混乱を招きかねない。
16日の軍法会議は報道陣らを閉め出し、完全な「密室」で行われた。軍報道官によると、フォンセカ氏と弁護人が出廷し、国家に仕える軍在職中に大統領選の準備をするなど政治に関与した疑惑について尋問が行われた。
弁護人によると、フォンセカ氏は陪審員の人選が適切でないと反論。尋問は17日も続くが、野党候補としてフォンセカ氏が出馬を検討している総選挙終了までは少なくとも同氏の身柄拘束は続くもようだ。
フォンセカ氏は、反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との25年以上に及ぶ戦闘終結までの約3年半の間、司令官として活躍。「英雄」として絶大な人気があり、大統領選に出馬したが現職に敗北した。
【写真説明】 2月3日、スリランカのコロンボで支持者に手を振るフォンセカ氏(AP=共同)