抗がん剤投与後に12人死亡 肝不全や脳症、副作用か 2009/11/20 19:07
厚生労働省は18日、進行した肝細胞がんや腎細胞がんの治療薬「ネクサバール錠」(一般名ソラフェニブトシル酸塩)の投与後に、36人が肝不全や肝性脳症になり、うち12人が死亡したと発表した。昨年4月の販売開始から今年10月末までの報告数で、この間の使用者は約5500人。
厚労省によると、36人のうち34人は肝細胞がんの患者。死亡した12人のうち4人は副作用が疑われる症状が出てから4〜5日後に死亡しており、薬の投与との関連が疑われるという。同省は投与の際は肝機能検査などをし、異常があった場合には投与を中止するよう注意を呼び掛けている。
製造販売元のバイエル薬品に対し、使用上の注意の「重大な副作用」の項目に肝不全と肝性脳症に関する注意を盛り込むよう、添付文書の改訂を同日付で指示した。
この薬は当初、腎細胞がんの薬として発売され、今年5月から肝細胞がんにも使われるようになった。