化学の楽しさを離島の子に 五輪初開催へ実験教室 2009/11/22 16:54
世界の高校生が化学の能力を競う「国際化学オリンピック」が来年7月、日本では初めて東京で開かれるのを前に、子どもに化学の楽しさを伝えようと中学、高校の教諭らが取り組む出張実験教室が22日、人が住む日本最南端の地、沖縄県・波照間島で開かれた。
全校児童18人の竹富町立波照間小学校。欠席者を除く17人が、東京学芸大付属高校の岩藤英司教諭(46)と洗足学園中学・高校の神谷史穂教諭(34)の指導を受けた。
低学年向けには重曹とクエン酸の粉末を透明な衣装ケースの中で混ぜ、水を加える実験。ブクブクと泡立つ様子に「わー」と歓声が上がる。ケースにふたをしてシャボン玉を吹き込むと、落下せずに宙にとどまった。
実はケースの中では二酸化炭素(CO2)が発生しており、比重の軽いシャボン玉がCO2の上に浮かぶ仕組みだ。高学年向けには、尿素と水を混ぜると冷却剤になる実験などが行われた。
5年生の藤井賢太郎君(11)は「泡が出たり、冷たくなったりする化学反応にびっくりした」。宮平和志教頭(47)は「島での経験は限られるので、子どもたちにとって良かった」と話した。
【写真説明】 沖縄県竹富町で開かれた出張教室で実験をする子どもたち=22日午前、町立波照間小学校