京大チーム、酵素の働き解明 神経の“絶縁体”を形成 2009/11/23 03:02
神経細胞同士の“絶縁体”として働く組織の形成にかかわる酵素を、京都大の西英一郎准教授らのチームが突き止め、22日付の米科学誌ネイチャーニューロサイエンス電子版に発表した。
生まれつき酵素をつくることができないマウスでは、人の初期の認知症に似た行動を示すのを確認。西准教授は「多発性硬化症やギラン・バレー症候群の治療などに将来役立つ可能性がある」と話している。
この組織は神経の軸索を取り巻く「髄鞘」。神経伝達のスピードを上げる一方、隣の神経細胞との絶縁体として働き、伝達情報の混乱を防ぐ。
チームは「ナルディライジン」という酵素に着目。酵素をつくることができない遺伝子操作マウスでは髄鞘が形成されにくくなり、大脳皮質の厚さが薄くなって脳重量が減るのを確かめた。