徳島市の住吉・城東地区自主防災会連合会が、災害から身を守るための知識をまとめた冊子「防災ブック 地震・津波にそなえて」(変形A4判、30ページ)を作った。約3000部を発行し、地区の各世帯に配るほか、コミュニティーセンターなどに置く。
災害発生時の行動や情報収集の方法など幅広い内容を扱う。阪神大震災では要救助者の8割が住民の手で救出されたことから、住民同士の日頃からの連携や一人一人が防災知識を持つことの重要性を訴えている。
同会の濱泰臣(たいしん)会長(73)=住吉2=が徳島大で2008年度に受講した県主催の地域防災推進員養成講座の内容をまとめた。徳島新聞の住吉城東、常三島両専売所が発行するミニコミ紙に09年4月から11年11月まで31回に分けて掲載していたが、手元に置いておきたいとの要望を受けて冊子にした。
濱会長は「住吉地区は海抜が低く、水害の多い地域。近所で協力して災害に備えたい」と話した。